別れの朝[最終回](オリジナル作品)

40和音着メロ[MA-3]
着メロ情報 投稿:都トマ (2004/06)
出典:オリジナル作品
メロコード:70646
投稿者コメント 「それが宝ね〜…」
「…僕の村って樹が守り神なんだ」
白い包みを広げ、二人はその宝を摘んでいました。
宝は硝子で出来た透明な赤や青や緑の綺麗なドングリでした。
「あ、それいいねぇ〜。今度うちでも作って売ろうか、ヘンゼル」
どこで覗いていたのか、親方が入って話に来ました。
「あ、親方。こんなの売れるかなぁ?」
「売れると思うよ。女の子とか気に入りそうだし。ほら、魔女通りの…ララちゃんだっけ?プレゼントすれば?」
「なっ」
ヘンゼルが驚きます。
「ララちゃん?」
「うん、ヘンゼルの…」
「何でも無ぇ!ほら、さっさとそれをしまえよ!馬車に遅れるぞ!」
「あはは、うん!」
元気よく少年は返事をします。
「また、おいでよ?何ならここに弟子入りしてもいいんだし…」
親方の話は結構聞き流して
「はい。お世話になりました」
と返事をしました。
「ほら、行くぞ!」
ヘンゼルが囃し立てます。
「またね〜」
工芸屋の入口で手をふっている親方がどんどん小さくなります。
石畳を思い切り走るのも何だか尊く感じます。
「やべっ出始めてら!」
「え!?嘘ぉ!?」
寸出のところで馬車が停まってくれました。
投げ込む様に荷台に荷物を入れ、そのまま少年も乗り込みます。
「またな!」
「うん…色々ありがとう!」
鞭の音と嘶きと共に馬車が出発します。
石畳に蹄のいい音が響きます。
次第に大きく手をふるヘンゼルが小さくなり、街も遠退き、道は石畳から土へと変わりました。
冷たい初夏の風が頬を横切ります。
青く澄んだ空の下、少年の小さな旅は静かに幕を綴じました。

やっと終わりました◎あ〜、ありがちですみませんでした凹笑★少年の名前は出ないまま終わりましたが、下手に臭い名前つけて寒い思いしなくてよかったです…笑★☆彡曲はちょっとだけのお別れみたいなのを意識して作りました。

お耳汚し失礼しました&物語、作ってて、楽しかったですm(u_u*)m
制作:V401SH
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